野点BLOG
美術家、きむらとしろうじんじんによる「野点(のだて)」が2年ぶりに新世界・西成エリアに帰ってきます!このブログでは、今年秋の野点開催に向けて準備の様子を日々アップしていきます。
~野点を振り返って~
- 2007/12/23
- category: サポートスタッフレポート
みなさま、こんにちは。
サポートスタッフの H.”Kylin”.Asadaです。
昨日は、大阪/新世界・西成『野点』反省会;
「~野点を振り返って~」が行われました。
2007/11/03(SAT)~2007/11/17(SUN)の間、
「サポートスタッフ」として、
<<じんじん>>さんを支えた人々が集まりました。
イベントが終わって約1ヶ月…、
久しぶりに顔を合わせたメンバーたちからは、
思わず、
「お久しぶり!元気?」
の声が上がります。
飲み物で喉を潤し、口が滑らかになったところで、
座談会の始まり。
書くことが盛りだくさんなので、”箇条書き”にしましょう。
後から読み返すとかなり主観が入ってるかも…。
気になる箇所は、スタッフの皆さん、直して下さい。
□イベントの比較
→”Kylin”自身は、この秋、
◇『第7回 からほりまちアート』
http://karahori-machi-art.com/
◇『とんぼりワッショイ! Vol.4』
http://tonbori.info/
◇『野点 2007 ~新世界・西成~』
http://breakerproject.net/publicart/nodate/
の3つのイベントのスタッフを務めました。
実は、昨日の昼間も1本サポート作業をこなしました。
それぞれのイベントを比べると、良い点・悪い点が
よく分かります。
イベント運営のノウハウの”相互乗入れ”が図られて、
個人的には、勉強になりました。
■準備の根回し;
→<<じんじん>>さんはもちろん、事務局スタッフの方々が、
かなり前から、地元と打合わせを重ねて『野点』の開催に
漕着けました。
その用意周到ぶりを感嘆する声がしきり…。
■観客動員数
→ワタシが発したこの単語が波紋を広げたような…。
イベントを開催する側は、「観客動員数」を気にします。
・商業的宣伝効果
・公的助成の申請の際の「公益性」の目安
・スタッフのモチベーション効果
いろいろな要素から、この数字が多いほど「良」とされます。
けれど…。
『野点』に関しては、微妙なのです。
・開催場所が道端で、そんなに広くない。
だから、人が集まりすぎると、通行の邪魔になり易い。
・絵付けのために用意されたお茶椀がそんなに多くない。
一度にお客が押し寄せたら、あっと云う間に無くなる。
・人が押し寄せたら、近所迷惑になり易い…。
<<じんじん>>さんは
「公益性」と「観客動員数」は必ずしも一致しない
と思っています。
むしろ、
個別の催し物の相談に、ていねいに対応出来ているのか?
ということが大切と考えているようです。
今回の開催で、出席メンバーの印象に残っているのは、
子供たちの活躍です。
・大人顔負けの渋い作品を作り上げる
・<<じんじん>>さんを質問攻めにする
・子供たちの笑顔が何よりも良い
私個人的には、
主催者側が「観客動員数」に拘らなくても成立つイベント
それが『野点』なのかも…。
■単語
・「アート」
・「環境」
・「福祉」
イベントが行われる際に、コンセプトの説明でよく使われる単語です。
あ、そうそう、
・「イベント」
という単語も誤解され易いな…。
イベントの際に「免罪符」のように使われるこの単語…。
ちょっと注意が必要です。
それは、
本当の意味を分かった上で使っているのか?
ということ。
■現場
「良いプロセス(地元との打合わせや、準備)を経て、
良い現場になる」
<<じんじん>>さんから、何回か聞いた言葉です。
<<じんじん>>さんは、パターン化の危険性を認識しています。
だから、”ノウハウ”という名の「十派一絡げ」も好きではありません。
『野点』も、その地域地域によって、微妙に運営の仕方が違うようです。
大阪/新世界・西成の現場では、下準備から開催まで、多くの時間と労力を
使いました。
だから、”すごく贅沢な現場”なのです。
■反商業的
→窯の焼上げキャパシティが、1回につき約4つなので、
絵付けを終えたお客さまは、焼上がりまで待たなければなりません。
商売でやっていたら、こんな状態は失格です。
『野点』で絵付けに参加したお客様は、辛抱強く待ってくれます。
でも、待つことによって違う楽しみかたが出来ます。
それは、
・人の作品の焼上がりを眺めて品評できる。
・お茶を飲む時間ができる。
そして…、
・自分の作品の焼上がりを心配できる…(?)
・自分の作品の焼上がりの不出来が思い出になる…(?)
この「待つ楽しみ」の意見が出たとき、多くの出席者が
肯いたものでした。
■トイレ
→『野点』の開催中、<<じんじん>>さんは
・開催エリアへの目配り
・窯の管理
・お茶椀の焼き上がりのチェック
・お茶の用意
・接客
・写真撮影のモデル
など、大忙しです。
当然、冬に近づく屋外のこと、”自然が訪れる”筈なのに、
場所を離れたのを見たことが無い。
な~んで?
あるお客さまから、
「お腹に特殊なカテーテル入れてるんか?」
と訊かれたんだとか…。
■白い茶碗
→とあるお米屋さん近くの現場で、
一見ホームレス風のおじさんが居たんだとか…。
列に加わり、お茶椀を選んで、嬉々と絵付けをし、
あとは窯で焼きあがりを待つだけ…。
その後、どこかへ行ってしまった。
有料と分かった瞬間、
”しまった…”
と思ったんでしょう。
<<じんじん>>さん曰く「焼き逃げ」。
でも、目的が食物でも酒でない事に参加したのは、
何かがおじさんの背中を押したからなのです。
その白いお茶椀はじんじんさんが保管しています。
なかなか渋い出来上がり。
おじさん、
お金が出来たら取りにいらっしゃい…。
□P.S.=名刺代わり
→座談会の後、近くの韓国料理屋さんで「お食事会」。
<<じんじん>>さんを始め、いろいろな方々とお話しました。
『野点』は不定期開催です。
だから、昨日お目にかかったメンバーとは、次にいつ会えるか
分かりません。
せっかくですから、メンバーの方々ひとりひとりとお話したかった
のですが、出来なかった。
そこで、個人使用になってしまうけれど、
よく聞かれる「ブログ」のリストを上げておきます。
気になる記事があったなら、コメントつけて貰えると嬉し…。
10サイト近くありますが、主なものは次の通り;
△『The Cafe "OPENDOOR"』;
http://opendoor.exblog.jp/
△『Breaktime at the Open-Terrace』
(『tokyobookmark』公式ブロガーを務めます);
http://openterrace.tokyobookmark.jp/
△『Dragon Art Creator's Review』(スペシャルコラムを担当します);
http://www.ryukoart.com/category/special/kylin/
このブログも時々更新します。
また、皆さまとお目にかかれますように…。
>>DEC/23/'07 (SUN);
>>Written by
>> H. "Kylin" Asada.
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