野点BLOG
美術家、きむらとしろうじんじんによる「野点(のだて)」が2年ぶりに新世界・西成エリアに帰ってきます!このブログでは、今年秋の野点開催に向けて準備の様子を日々アップしていきます。
「野点」:福寿荘前駐車場
- 2007/11/10
- category: サポートスタッフレポート
みなさま、こんにちは。
サポート・スタッフの H.”Kylin”.Asadaです。
今日は、大阪・山王「福寿荘前駐車場」で行われた、
大阪・新世界「野点」第3日目。
私のシフト日なので、スタッフ業務をしに行きました。
「通天閣」横の新世界市場入口まで行くと…、
角っこにどうにも怪しいシャッター閉めっぱなしのお店がある。
10:00丁度にシャッターがガラガラ開けられ、”じんじん”さんと
「焼立器飲茶美味窯付移動車」が姿を現したのでした。
「福寿荘」はこの格納庫からJR大阪環状線をくぐった反対側に
あります。
”大”リヤカー、”小”リヤカー、台車を連ねての小旅行。
道行く人々の好奇の目は、”じんじん”さんにとっては、もう馴れっこ。
現場は、袋小路のどん突きにあるために、分かりにくい。
それでも、地元のお馴染みさんたちは、スタッフがセッティングしてる
最中に、もうお茶椀選びを始めています。
今回の「野点」で活躍したのは、子供たちです。
いの一番に絵付けをした男の子の作品は、年齢からは思いも寄らない渋さ。
別の男の子の作品は、これまた渋い臙脂(えんじ)色のお茶椀に仕上がり、
周りの大人からも「ほう!」と声が出る出来栄え。
来年のお正月のお雑煮は、彼だけ特別のお椀に供されることでしょう。
これまた、別の男の子。お茶を頂いている間に、”じんじん”さんに
突きつける質問の鋭さ・突飛さはピカいち。
販売用のお茶椀もお昼頃までには、売切れ。
ワタシも業務の合間に自分のお茶椀を選びました。
会社で使う湯のみ用の素焼き。
夕方の絵付けでは、”No.21(からし色)”一色で行くことにしました。
塗っているうちに、モコモコになったので、削ったりしましたが、
結果的に「萩焼」みたいになって、ちょっと後悔。
自分の積もりでは、程よくひび割れが入る予定だったのです。
またそれが、焼き物の持つ意外性でもあります。
お客様のお茶碗を、ヤスリやタワシやスポンジなどを使って、
磨くという作業…。
これが、以外と面白い。
絵付けをしたお客さまの目の前で磨き、黒い煤の下から鮮やかな色が
現れる度に、感嘆が洩れます。
余計に磨く手に力がこもるというものです。
片付け等、最後まで居られませんでしたが、
時間があっという間に過ぎる、密度の濃い1日でした。
>>NOV/11/'07 (SUN);
>>Written by
>> H. "Kylin" Asada.
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