野点BLOG
美術家、きむらとしろうじんじんによる「野点(のだて)」が2年ぶりに新世界・西成エリアに帰ってきます!このブログでは、今年秋の野点開催に向けて準備の様子を日々アップしていきます。
本番@通天閣下王将碑前
- 2007/11/06
- category: サポートスタッフレポート
『野点』本番2回目、通天閣下王将碑前です。
あるスタッフさんいわく、八木の顔には早くも疲れの色がみえていたそうですが、今回も、はじまってしまえば、あっという間でした。けれども、まだまだ勝手がわかっていなくて、まわりのスタッフの皆さんが、八木の200倍以上にテキパキと行動してくださったおかげで、今回も何もしていなかったのですが・・・
通りがかる人たちには、修学旅行生や、外国の方、家族連れもいて、前回の南海一本線跡の空き地周辺と比べると、年齢層が低くなった印象です。観光地化が進んでいるといわれる通天閣周辺ですが、前回の西成も、今回の新世界も同様、大きなトラブルもなくここまで終えることができました。
「お客さんに助けてもらっている」
という、打ち上げでのじんじんさんの言葉は、案外深い意味を持っているのかもしれない、と思いました。
さて「野点」の現場では、最後に、いぶしたお茶碗にこびりついた煤を、スタッフたちで、ヤスリやタワシやスポンジなどを使って、ごしごし擦って削って仕上げるという、大事な作業があります。
2回目の現場にして、はじめてその作業をさせてもらうことになったのですが、これが、なんとも地味なのだけれども、
以外とのめり込んでしまいそうな、ハマッてしまいそうな作業でして。真っ黒い煤の向こうから、青や黄色、緑といった鮮やかな色、模様が徐々に姿をあらわしてくるところに、そのハマり具合と醍醐味があるように思います。なにより、これがまた、他の人が絵付けをしたお茶碗だから、その仕上がりをみるときの僕ふくめ、スタッフさんたちの嫉妬具合といえば半端ではありません。
そして、僕にとっては何より、通天閣下という、公の場、路上でありながら、ひとり黙々と、孤独な世界に入り込むことができる。このことの、無上の喜びを知ることができました。ひとり遊びが好きな人にとっては、とっても幸せな気分になれます。
スタッフの皆さんの磨きにもだんだんと気合いが入ってきています。お茶碗磨き技術の向上具合も、みどころのひとつではないでしょうか。
カテゴリー
- お知らせ
- 事務局レポート
- サポートスタッフレポート
- 足あと
- スケジュール
- みなさまからの声
- 開催候補地リスト
- スタッフのみなさまへ