野点BLOG
美術家、きむらとしろうじんじんによる「野点(のだて)」が2年ぶりに新世界・西成エリアに帰ってきます!このブログでは、今年秋の野点開催に向けて準備の様子を日々アップしていきます。
本番@南海一本線跡
- 2007/11/03
- category: サポートスタッフレポート
11月3日、野点の初日に参加させていただきました。
保管庫から会場まで、リヤカーをひいている道中、
「炊き出しか?」「(じんじんさんの姿をみて)宇宙人じゃぁ~!」「寝袋(を運んでるん)やろ」
などなど、いろんなところからおっちゃんたちの声が聞こえてきたり、声をかけられたり。
今回の場所、南海一本線跡の空地は、商店街に面しているため、今回屈指の人通りの多さが予想されていたため、いったいどうなることかと思っていましたが、大きな混乱が起こることもなく、終了しました。
そのかわり、入り口近くに立っていたスタッフのみなさんは、始終「何やってんの?」と質問攻めでした。
この場所が、何かに使われているということが、よほどめずらしいことで、注目を集める出来事だったということ、と同時に、この入り口のフェンスと扉の重たさを感じました。
今回はじめてお手伝いさせていただいたのですが、すみません、お客さんに絵つけの説明をしたり、お茶碗の煤を削ったりといった、実際の作業は、ほとんど他のスタッフのみなさんに任せきりになってしまいました。
皆さんが作業に追われている間にも、ぼくはといえば、ほろ酔い加減?のおっちゃんに、地元の女性会の方がたが焼いていた、フランクフルトをおごってもらって一緒に食べたり、そんなことばかりしていました…本当にすみません。
「野点」ではスタッフの皆さん(僕もふくめて)も、最後にお茶碗に絵つけができます。絵つけをしていると、もうすでに他のスタッフの皆さんは絵付けを終え、撤収作業にとりかかっていました。僕は、何をするにも動作がノロいので、周囲の異変に気付き、それまでのペースから一転、急いで茶碗の表面を塗ってしまいました。
まるで、掃除の時間がはじまっても給食を最後まで食べ続けてる子どものような状況…
しかし、その焼きあがった茶碗が、「すごくいい!」と評価されているではありませんか。
まるで、クラスでいちばん目立たなかった子が、100点取って一気に注目浴びるような状況…
急いで適当に塗ったのが逆にいい感じになってしまったらしい、という意味で、もう二度と生まれないでだろうお茶碗ができあがってしまいました。
そのころには、すっかり日も落ち、近くの居酒屋のほうから田原俊彦の「抱きしめてTONIGHT」をカラオケで上機嫌でうたう歌声が聞こえてきました。
新世界、西成での「野点」の本番がはじまりました。楽しみになってきました。
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