野点BLOG
美術家、きむらとしろうじんじんによる「野点(のだて)」が2年ぶりに新世界・西成エリアに帰ってきます!このブログでは、今年秋の野点開催に向けて準備の様子を日々アップしていきます。
偶然…
- 2007/10/26
- category: サポートスタッフレポート
昨日(25日)の夕方、たまたま他の用事で帰り道になったので、大掃除をお手伝いしに行くことができなかった、南海一本線跡の緑地を見に行きました。
ブログにアップされている写真にあるように、緑地内は、雑草がきれいに刈り取られていました。商店街に面した入り口付近は、これまでとあまり変わらず、ごみがあったりしたのですが、そこから奥は、普通に公園となっているような印象を受けました。
フェンス越しから中をしばらく眺めて、さて帰ろうかと、駅へ向かう商店街を歩く途中、向こうから、ひょろっと背の高い人がふたりを引き連れて?こっちへ向かってくるのが見えました。じんじんさんと事務局のお二人でした。いきなりで驚かれたことかと思いますが、ぼくは「あわよくば会えるのでは…」という期待を胸に秘めて歩いていましたので、心の準備はできていました。こんなふうに書くと、まるで僕自身が、何かしらの予知能力を持っているとか、あるいはスピリチュアルな人間だと勘違いしてるんじゃないかとつっこまれそうですが…。しかし、このときたまたま出会ったのは、当然、不思議な縁とか能力とかそういうことでは全くなくって、ただ事務局の皆さんが日々現場へ通い、何度も何度も歩いていらっしゃるということの積み重ねの結果です。そうでなかったら、こんなにいとも容易く出会えることは無かったはずです。
さて、これからじんじんさんを交え、実際に一本線跡の緑地内へ入り、当日同時開催する他のイベントとの兼ね合いも含めた、配置・レイアウト等の確認をおこなういうことだったので、一緒に入らせてもらいました。緑地内に入ると、外から中を眺めていたときとは違い、かなり奥行きがあることが確認できました。奥行きがあるゆえに敷地はけっこう細いので、当日の、2台のリヤカーや作業場の配置などに、頭を使いながら皆さん打ち合わせをされていました。
僕自身は、緑地内に入ってしまうと、周りのお店や住宅の裏が丸見えだったことが少し気になりました。これは、この敷地がもともと鉄道線だったことに由来するものだと思われます(すごく個人的な話なんですが、もう20年ほど前、電車好きだった父に連れられて、廃線になる前のこの電車に乗ったことがあるという事実を、つい最近知りました)。この場所が閉鎖されているのには、おそらく様々な要因が複雑に絡み合っているからだとは想像できます。けれども、ナイーブな考えだとは思うけれども、都会の住宅密集地にぽかんと開いた空間に身を浸して、妙な開放感を味わうことができてもいいのになと、なんとなく感じさせる場所でもありました。
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