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野点BLOG

美術家、きむらとしろうじんじんによる「野点(のだて)」が2年ぶりに新世界・西成エリアに帰ってきます!このブログでは、今年秋の野点開催に向けて準備の様子を日々アップしていきます。

[project data] !!!スタッフ随時募集中!!!

候補地選び、そして交渉

img07090001_1 先月、各2回にわたる大散歩会とオープンミーティングが終わり、ただいま、具体的な開催地探しのための具体的な交渉などに入っています。といっても、僕はその様子を傍から見ているだけなのですが…

これまでとはうって変わって、「あの場所が良かった、この場所がいい」、といった直感的な選びかただけでなく、実際にその周辺で生活される方がたや、各機関の担当者との話し合いによって、その場所が「野点」にふさわしいかどうかが判断されていきます。

そこでは「こちら側」が「良い場所だ」と思っていただけではない、べつのさまざまな力学が働いてゆく過程から、場所が選ばれていくのだろうと思います。その土地にどういう人びとが関わっているのか、ただ歩いているだけでは見えてこないような、人びとの交叉が、スタッフの皆さんには見えてきているのかもしれません。おそらく僕自身も、これから新世界、飛田、山王といった地域への「見方」が変わってくるのでしょう。

開催地選びの交渉には、そこが私有地なのか、あるいは公の土地、公道なのかによって、アプローチの仕方がかなり異なってくるみたいです。たとえば、以前も開催された、フェスティバルゲートの入口付近を候補地として考える場合、現時点で、すでに大阪市がフェスティバルゲートの売却を決定した後の段階であって、今度の11月に開催となると、果たして、以前と同じような手続きで、同じ場所を使うことができるかというと、たぶんそうはいかないのだそうです。当たり前のことなのだろうけれども、社会的な経験の乏しい僕にとっては、とっても興味深いことばかりです。

最後に、「野点」の器材(リヤカーや窯など)を開催中に保管しておくための、保管庫の場所探しがなかなか難航しているようです。お店の倉庫などが候補として挙がってるようなのですが…

きむらとしろうじんじん

1967年新潟生まれ。京都市立芸術大学にて陶芸を学んだ後、京都をベースに活動を行う美術作家。1995年から陶芸窯をのせた「野点-移動式カフェ」をスタート。現在までに全国各地の路上や公園、駅前、河川敷など様々な場所で開催している。long interview [log-osaka]

野点-焼立器飲茶美味窯付移動車

野点(のだて)とは、野外でお茶をたてて楽しむことです。
きむらとしろうじんじんによる「野点」は、大小2台のリヤカーに、陶芸窯・素焼きのお茶碗・うわぐすりなどの陶芸道具一式と、お抹茶セット一式を積んで、まちの様々な場所にあらわれる移動式カフェ、旅回りのお茶会です。ここではお茶を飲むだけでなく、じんじんが作った素焼きの器にその場で絵付けをし、楽焼き(らくやき)という方法で焼きあげられた自作のお茶碗でお茶を楽しむことができます。1995年からスタートした「野点(のだて)」は、不特定多数の人々が行き交う路上や公園など全国各地の(主に)パブリックスペースで開催されています。

今回で3回目の開催となる新世界、西成地域で野点では、前回、前々回で築いた地元とのネットワークをさらに拡げながら、開催に向けて準備中です。

  • *協力:新世界町会連合会/新世界連合振興町会/山王連合振興町会/飛田連合振興町会/萩之茶屋連合第一振興町会/萩之茶屋連合第二振興町会/山王女性会/新世界市場商業協同組合/通天閣本通商店街 青年部/新世界恵老会/ジャンジャン横丁・町 若手の会「新世代」/新世界てんこ盛り倶楽部/新世界ブログ会/飛田地区商店会連合/飛田新地料理組合/飛田新地協同組合/大阪簡易宿所生活衛生同業組合/わが町にしなり子育てネット/西成児童館の会/通天閣観光株式会社/各開催地の皆様
  • *衣装協力:当房優子/大中香/川合幸枝
  • *リヤカー協力:市村恵介/神谷三郎
  • *茶道具協力:清原正人
  • *主催:大阪市
  • *助成:(財)地域創造
  • *企画:雨森信
  • *企画運営:新世界ブレーカープロジェクト実行委員会/(財)大阪城ホール
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