引き続き遊具のペイント。そして今日は6年生(28人)のワークショップ。教室での授業では昨日の5年生に比べて反応が薄い。大人になるに連れて、感情や思ったことをストレートに表現しなくなるのだろうか??しかし、削ったり塗ったりする作業では、みんな楽しそうにしていてほっとする。
夕方、授業が終わってから3人の女子が、ペイント作業を手伝いに来てくれた。授業に引き続いて、学校の古い机を塗ってもらう。
ペンキ塗りは子どもにも出来る。そして削り作業も。どうやってすればいいのか見本をみせてあげればいいだけのように思う。やはり手を動かしてなにかを作ることは楽しいことなのだ。そしてそれが美しく完成して普段使われるとなると喜びはひとしお。
みんな公園にも手伝いに来てね!
Franck Bragigand(フランク・ブラジガンド)
1971年生まれ。オランダ/フランス在住。1990〜1995年、エコール・デ・ボザール(フランス国立高等美術学校)で学び、1997〜1998年、オランダの国立ライクスアカデミー(2年間のアーティストインレジデンス)に滞在。その後、オランダ、ベルギー、フランスなどヨーロッパを中心に活動。自らをrealistic painterと定義するブラジガンドは、新たな作品としてモノを作るのではなく、現実の社会に実在するもの(古くなって用途が失われたものなど)をペイントすることで再生させ、それぞれの特異性や魅力を引き出すという活動を展開している。オランダのデザインをリードするDroog Designのオフィス全体もペイントするなどデザインや建築とのコラボレーションも多い。2004年、大阪にて滞在制作を行い、路面電車(阪堺電車)と恵美須町駅をペイント。long interview [log-osaka]
Urban Concern-Osaka II
ヨーロッパをベースに活動するアーティスト、フランク・ブラジガンドが、約1ヶ月、大阪に滞在し行ったプロジェクト。2004年にも大阪に残る最後の路面電車と駅をペイントしたブラジガンドは、今回、大阪・浪速区にある日東小学校と愛染公園の遊具をペイントしました。色を塗ることで、どのように遊具が生まれ変わり、街の景観が変化するのか、またその周辺に住む人々の意識がどう変化するのか、そのプロセスに関わってもらうことも、今回のプロジェクトの目的としています。小学校では4年〜6年生の子どもが授業の一環で作業に参加、公園では一般から募集したサポートスタッフや小学校で作業を体験した子どもたちも参加し、アーティストと共同作業を行いました。ペイントした遊具は現在もそのまま残っています。
- 実施期間:大阪市立日東小学校 2006年12月4日(月)〜6日(水)
愛染公園 2006年12月6日(水)〜20日(水)
- 協力:大阪市立日東小学校/逢下振興町会/愛染公園愛護会/大阪成蹊大学(順不同)
- 助成:(財)地域創造/大阪ガス“小さな灯”運動
- 主催:新世界ブレーカープロジェクト実行委員会/大阪市/(財)大阪都市協会
- 企画:雨森 信