野点BLOG

美術家、きむらとしろうじんじんによる「野点（のだて）」が2年ぶりに新世界・西成エリアに帰ってきます！このブログでは、今年秋の野点開催に向けて準備の様子を日々アップしていきます。

[南海一本線跡の緑地]を見学

2007/10/15
by 事務局松本
category: 事務局レポート

今回の野点の初日にあたる11月3日（土・祝）の開催地、[南海一本線跡の緑地]。

当日に先立って、公園局の方が雑草の刈り込み＋大掃除を行われたので、その様子を見学してきました。

これまで長い間立ち入り禁止だったため(定期的な手入れは行っておられます)、夏の間育った雑草が生え放題、アルコールの空き缶や空きビンの捨て場所、ノラ猫の寝床などとなっており、当日をむかえるにあたり、手入れが必要だった場所です。

事務局もはじめて中に入ることができたので、さっそく写真やウォーキングメジャーを使って計測し、図面を起こします。事務所に持ち帰ってリアカーの配置や、水道、電気の場所も確認し、何度も当日のシュミレーションを行います。民家に隣接しているので事前のご挨拶も怠らぬよう、イベント周知の方法についても議論しました。

当日は、「山王ふれあいフェスタ」と銘打って、「野点」だけでなく、山王女性会の皆さんによる[かえっこ](藤浩志さんが考案した、お金をつかわないこどものおもちゃ交換のお店)や、バルーンアート教室、フランクフルト販売など、いろいろな催しを行います。

きっと、あの場所にはじめて足をふみいれる地元の皆さんも沢山おられるのではないでしょうか？今回をきっかけに、これまではフェンスで囲われて使われていなかった公園が、地域の皆さんにとって憩いの場となればいいなと思います。

と、言うのは簡単ですが、地域の事情を踏まえると、とても難しいことでもあります。

まずは[野点]をよりよい現場にすること、事務局にとって目下の目標です。

戻る｜トップ

きむらとしろうじんじん

1967年新潟生まれ。京都市立芸術大学にて陶芸を学んだ後、京都をベースに活動を行う美術作家。1995年から陶芸窯をのせた「野点-移動式カフェ」をスタート。現在までに全国各地の路上や公園、駅前、河川敷など様々な場所で開催している。long interview [log-osaka]

野点-焼立器飲茶美味窯付移動車

野点(のだて)とは、野外でお茶をたてて楽しむことです。 きむらとしろうじんじんによる「野点」は、大小2台のリヤカーに、陶芸窯・素焼きのお茶碗・うわぐすりなどの陶芸道具一式と、お抹茶セット一式を積んで、まちの様々な場所にあらわれる移動式カフェ、旅回りのお茶会です。ここではお茶を飲むだけでなく、じんじんが作った素焼きの器にその場で絵付けをし、楽焼き（らくやき）という方法で焼きあげられた自作のお茶碗でお茶を楽しむことができます。1995年からスタートした「野点（のだて）」は、不特定多数の人々が行き交う路上や公園など全国各地の（主に）パブリックスペースで開催されています。

今回で３回目の開催となる新世界、西成地域で野点では、前回、前々回で築いた地元とのネットワークをさらに拡げながら、開催に向けて準備中です。

*協力：新世界町会連合会／新世界連合振興町会／山王連合振興町会／飛田連合振興町会／萩之茶屋連合第一振興町会／萩之茶屋連合第二振興町会／山王女性会／新世界市場商業協同組合／通天閣本通商店街　青年部／新世界恵老会／ジャンジャン横丁・町　若手の会「新世代」／新世界てんこ盛り倶楽部／新世界ブログ会／飛田地区商店会連合／飛田新地料理組合／飛田新地協同組合／大阪簡易宿所生活衛生同業組合／わが町にしなり子育てネット／西成児童館の会／通天閣観光株式会社／各開催地の皆様
*衣装協力：当房優子／大中香／川合幸枝
*リヤカー協力：市村恵介／神谷三郎
*茶道具協力：清原正人