ex・pots 2011 - BreakerProject.net

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地域資源(空家や空き店舗など)を活用した創造活動拠点を創出。アーティストの制作、実験の場、また誰もがアクセス可能な共有の場づくりと、地域に根ざした表現活動の持続可能なしくみづくりに取り組みます。

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【終了しました】3/18(日) ラウンドテーブル「ひと・場所・アート」

「ひと・場所(地域)・アート」をキーワードにゲストを迎え、ラウンドテーブルを開催します。定員30名となっておりますので、お早めにお申し込みください!

       
       

2003年より大阪市の文化事業としてスタートしたブレーカープロジェクトは、現代の芸術と社会をつなぎ、表現者と鑑賞者双方にとって有効な創造の現場を創出することを目的とし、まちの中で地域の人々と様々な関わりをつくりながらアートプロジェクトを実践しています。
昨年からは、大阪市立近代美術館建設準備室と連携し、プロジェクトの展覧会を開催しするほか、大阪歴史博物館の10周年記念事業に協力するなど、地域と公共文化施設をつなぐ役割も視野にいれて活動を展開しています。また2011年度以降の事業では、地域に根ざした創造活動拠点を創出すると同時にこれまでのネットワークを活かし、地域の老人福祉施設や小学校、子どもの家、また女性会、商店街組合などの連携プログラムに取り組んでいます。

80年代以降日本に現れはじめたアートプロジェクトは、2000年に入り急激に増加しました。そこでは、地域や都市の再生、福祉や教育の現場など様々な分野や、また様々な社会の課題に対して、これまでにない多様な視点や価値観を提示するアートの創造性が注目されつつあります。
実際にブレーカープロジェクトにおいても、人と人をつなぐ新しい回路をつくり、地域に潜在する歴史やリソースを再発見し、日常の生活に潜む創造性をエンパワメントするなど、文化芸術の振興にとどまらないアートの多様な社会的効果や意義を実感しています。

昨今の経済不況や格差、少子高齢化、そして昨年の大震災や原発事故の問題など今後ますます厳しくなっていく時代のなかで、アート、そして博物館、美術館は、どのような役割を果たすことになるのでしょうか。また安定した基盤をもたない地域密着型アートプロジェクトやアートNPOの草の根的な活動は今後どうなっていくのでしょうか。

今回のラウンドテーブルでは、ゲストにより国内外の地域密着型アートプロジェクトの事例や大阪の美術館、博物館、そしてブレーカープロジェクトでの取り組みを紹介し、「ひと・場所(地域)・アート」をキーワードに、大阪における今後のアートの在り方、そしてアートの可能性についてみなさんとディスカッションする場をつくりたいと思います。



【日  時】 2012年3月18日(日) 14:00〜16:30

【会  場】 大阪歴史博物館 4階 第1研修室(大阪市中央区大手前4-1-32)

【アクセス】 「谷町四丁目」駅(大阪市営地下鉄谷町線/中央線)[9]番出口よりすぐ

【参 加 費】 300円

【定  員】 30名(要申込)



【プログラム】

■1部:事例紹介
 [司会] 吉澤弥生
 「社会的課題に対峙するアート」吉本光宏
 「これからの美術館の役割」菅谷富夫
 「大阪歴史博物館10周年の取り組み」船越幹央
 「Breaker Project 2003-2011」雨森信

■2部:ディスカッション
 ゲストによるパネルディスカッションを行い、そこから出てきたキーワードから
 参加者も交えてのグループディスカッションを予定しています。




 □吉本光宏
 ニッセイ基礎研究所 主席研究員・芸術文化プロジェクト室長
 早稲田大学大学院修了(都市計画)後、社会工学研究所などを経て、89年からニッセイ基礎研
 に所属。文化施設開発やアートワーク事業のコンサルタントとして活躍する他、文化政策分野
 の幅広い調査研究に取り組む。文化審議会文化政策部会委員(04年~11年)、東京芸術文化評
 議会専門委員(07年~)等。主な著作に「再考、文化政策(ニッセイ基礎研所報)」など。

 □菅谷富夫
 大阪市立近代美術館(仮称)建設準備室研究副主幹
 編集者を経て、1990年財団法人滋賀県陶芸の森学芸員。1992年大阪市立近代美術館建設準備室
 学芸員、2010年より研究副主幹。近代デザイン、写真、現代美術などの分野を担当する一方、
 美術館のコンセプト作りや建物の概要などの取りまとめを行う。

 □船越幹央
 大阪歴史博物館学芸員
 1993年、大阪市立博物館学芸員。2001年より、大阪歴史博物館学芸員。企画広報担当として、
 事業企画や広報活動、他機関との連携を行う。専攻は日本近代史で、関西を中心とした市民
 生活・文化を研究する。著書に『看板の世界』(大巧社)、『大阪橋ものがたり』(共著、
 創元社)など、展覧会に「阪神タイガース展」「大阪/写真/世紀」などがある。

□吉澤弥生
 大阪大学特任研究員
 追手門学院大学・成安造形大学非常勤講師
 recip[NPO法人地域文化に関する情報とプロジェクト]代表理事
 大阪大学大学院人間科学研究科修了、博士(人間科学)。専門は芸術社会学、文化社会学。
 労働、政策、運動、地域の視座から現代芸術を研究。著書に『芸術は社会を変えるか?—文化
 生産の社会学からの接近』(青弓社、2011)、調査報告書に『続・若い芸術家たちの労働』
 (2012)など。

 □雨森信
 Breaker Projectプログラムディレクター
 大阪市立大学都市研究プラザ特任講師
 remo[NPO 法人記録と表現とメディアのための組織] 理事
 フリーランス・キュレーター。2003 年より大阪市の文化事業としてブ レーカープロジェクト
 を企画、実施。現代における「芸術の役割」を再考する場として、既存の美術空間やシステム
 にはおさまりきらない独自の表現活動を開拓するアー ティストとともに、地域に根ざした表現
 活動を探求する。


 

【申込方法】

[Tel]: 070-5046-8667
[E-mail]: breakerproject2011@gmail.com(申込専用)

メールの場合は、件名に「ラウンドテーブル参加希望」と記載の上、
参加者氏名、参加人数、ご住所、お電話番号をお知らせ下さい。
※当日参加可。上記電話番号へご一報ください。





【お問い合わせ】
ブレーカープロジェクト実行委員会事務局
Tel: 070-5046-8667(11:00~19:00)
E-mail: info@breakerproject.net 
担当:松尾/的場

梅田哲也

ライブパフォーマンスやインスタレーションを中心に幅広く活動するアーティスト。空間そのものに、音やモノの運動、光などが絡みあう現象を立ち上げる。これまでに、既存の展示空間のみならず、倉庫や廃校、旧道トンネルなどで展示をおこない、ホワイトキューブにおいても、壁の奥や天井裏などのデッドスペースをも魅力的な「素材」と捉えた作品を創出してきた。今回は、人が住まない状態で放置された築60年近くのアパート「福寿荘」を改装し、その建物自体を作品化する。近年の主な展覧会に、2011年「はじめは動いていた」VOXビル(京都)、2010年「レゾナンス共鳴」サントリーミュージアム[天保山](大阪)、「あいちトリエンナーレ2010」(名古屋)、2009年「ぬ」AD&Agallery(大阪)、「迷信の科学」オオタファインアーツ(東京)などがある。大阪在住。
http://www.siranami.com/

呉夏枝 Haji OH

京都市立芸術大学美術研究科博士課程単位取得満期退学。
主に染織、刺繍、編む、結ぶなどの技法をつかって作品を制作。民俗/族衣装を象徴や記号的にとらえるのではなく、第二の皮膚としてとらえ、自ら染め、織り、仕立てるなどして作品を制作。近年では、織物や、編み物を記憶や時間が織込まれたメタファーとしてとらえ、織りものをほぐすことで織込まれなかったもの、言葉として表れなかったもの—「沈黙の記憶」—を顕在化しようとするインスタレーションや、音声や写真を使った作品なども展開している。主な展覧会に2010年「やっぱり本が好き!国際ブック・アート・ピクニック」中之島図書館(大阪)、2009年「HOME」国際芸術センター青森(青森)、「TEXTILE MEETING’09」元・立誠小学校(京都) 、「Winter Energy」Lennox Contemporary(トロント)など多数。大阪在住。
http://hajioh.com/

大友良英

音楽家。1959年横浜生まれ。十代を福島市で過ごす。ノイズミュージックやフリージャズの分野で作品を発表する一方、様々なバンドでターンテーブルやギターを担当、その活動範囲は世界中におよぶ。映画音楽、テレビドラマなどの作曲も数多く手がける。さらに近年は、さまざまな人たちとのコラボレーションを軸に音楽と美術の領域にまたがる新たな作品を次々に発表、障害のある子どもたちとの音楽ワークショップや一般参加型のプロジェクトにも力をいれ、各地で「子どもオーケストラ」の原型となる「ダブルオーケストラ」の試みも続けている。
http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/, http://www.pj-fukushima.jp/

「ex・pots 2011-2013」

2011 年から2013 年にかけて地域に根ざした芸術表現活動を開拓する人材の発掘・育成、また地域資源を活用した創造活動拠点の創出に取り組みます。先端的、実験的な「表現の場」として、また地域住民などが集う「共有の場」として活動拠点を機能させると同時に、これまで同様まちなかでのプロジェクトも展開し、地域における持続可能なアートプロジェクトのしくみづくりを構築します。

  • *主催:ブレーカープロジェクト実行委員会
  • *助成:財団法人地域創造/財団法人文化・芸術による福武地域振興財団
  • *協力:新世界町会連合会/新世界市場商業協同組合/山王連合振興町会/山王社会福祉協議会/社会福祉法人山王みどり会/山王女性会/飛田連合振興町会/飛田地区商店街連合/豊年食品株式会社/元荒忠商店/新世界援隊/(株)明治大理石/Ohana遊びの学校/今池こどもの家/愛染橋保育園・児童館/大阪市立南津守小学校/南津守連合振興町会/南津守社会福祉協議会/西成区地域福祉アクションプラン推進委員会/西成区役所市民恊働課/社会福祉法人大阪市社会福祉協議会大阪市ボランティア情報センター/大阪市立大学都市研究プラザ他作品制作等いただいた皆様(順不同)
  • *制作協力:POS建築観察設計研究所
  • *プログラムディレクター:雨森信 *事務局:松尾真由子/的場久実
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