絶滅危惧・風景 - BreakerProject.net

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都市の中心部にありながら昔ながらの町並みや人情、昭和のたたずまいが残るまち。その失われつつあるまちの風景に介入、作品化するプロジェクト。8月からアーティストのリサーチ、制作をスタートし、2011年2月26日より大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室にて展覧会を開催します。

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展覧会 開催情報

  • 2011/03/19  
  • by 事務局 松尾  
  • category: お知らせ  

このたびの東北地方太平洋沖地震により被災されました皆様に、心よりお見舞いを申しあげます。    

トーチカ「ピカピカ in ナニワ」2010年
トーチカ「ピカピカ in ナニワ」2010年

大阪の中心部にありながら、昔ながらの町並みや人情、たたずまいが残る新世界・西成(山王・飛田・太子)エリア。高齢化や建物の老朽化などの理由でこの数年で様変わりしてしまうことが予想されています。
本プロジェクトでは、2名の若手アーティスト西尾美也と下道基行を迎え、この地域に残る「失われつつある風景」を掘り起こし、市民とプロセスを共有、公開しながら制作した作品を展示します。また、2009年度のプロジェクトより、トーチカ、パラモデル、藤浩志の作品もあわせてご紹介します。
展示会場となる近代美術館は、大阪市が中之島4丁目に整備を計画しており、名品展示にとどまらず、市民が積極的にアートに関わり、市民とともにつくる美術館をめざしています。地域に根ざした作品を生み出す実践を通して、アーティスト、地域住民や関わるすべての人々の間に新たな対話や交流が生まれ、市民が多様な価値観を獲得し、それぞれの想像力、創造力が育まれることをめざします。


■会期日程:2011年2月26日(土)~3月21日(月・祝)※毎週水曜日休館
11:00 - 19:00(入館は18:30まで)

■会場:大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室
大阪市中央区南船場3-4-26 出光ナガホリビル13階(旧出光美術館大阪)

■観覧料:一般 500円(400円)/高校・大学生 300円(200円),
(  )内は20名以上の団体料金中学生以下、大阪市内在住で65歳以上の方(要証明)および障害者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料

■アクセス
地下鉄「心斎橋」駅<2番出口>(御堂筋線/長堀鶴見緑地線)下車約260メートル
地下鉄「長堀橋」駅<2-A出口>(堺筋線/長堀鶴見緑地線)下車約290メートル
(上記、地下鉄駅を出て地下街クリスタ長堀を通り 北7番または北5番出口すぐ/東急ハンズ東隣)
http://www.city.osaka.lg.jp/yutoritomidori/page/0000020942.html

■関連イベント
○アーティストトーク ※終了しました
・日時:2月26日(土) 16:00~ 西尾美也、下道基行、トーチカ、パラモデル、藤浩志
・会場:大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室
・参加費:無料(但し、要展覧会チケット)

※「まち歩きツアー」は、全回とも定員に達したため、受付を終了しました。
○作品鑑賞+まち歩きツアー(2/26を除く、会期中毎週土曜日)
アーティストが作品を制作した、エリアを歩くツアーです。
美術館で作品を鑑賞した後、電車で新世界、西成(山王・飛田・太子)エリアへ向かいます。
・3月5日、12日、19日 各回14:00~
・定員:各回10名(要申込・先着順)
・参加費:無料(但し、要展覧会チケット/電車代は各自お支払いください)
・集合場所:大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室 受付

○夜のまち歩きツアー(会期中毎週木曜日)
アーティストが作品を制作したまち、新世界、西成(山王・飛田・太子)エリアを歩くツアーです。
・日程:3月3日、10日、17日 各回18:30~
・定員:各回10名(要申込・先着順)
・参加費:無料
・集合場所:新世界市場内工房(地下鉄「恵美須町」駅(堺筋線)3番出口より徒歩3分)


【ツアーの申し込み、イベントに関するお問い合わせ】
Breaker Project実行委員会
Tel:080-6172-8667
E-mail:info@breakerproject.net

西尾美也

1982年奈良県生まれ、 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程在籍中
装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目し、市民や学生との協働によるプロジェクトを国内外で展開する。2009年には西尾工作所ナイロビ支部を設け、アフリカでのオルタナティブなアートプロジェクトに着手している。近年の主な展覧会に2008年「日常の喜び」水戸芸術館現代美術センター(茨城)、2009年「コスチューム・イン・プレイ」松本市美術館(松本),「From Laboratory to Project」New Museum Weimar(ドイツ),「越後妻有アートトリエンナーレ2009」(新潟),「ESTUAIRE2009」 Saint-Nazaire(フランス),「Self Select in Nairobi」RaMoMA (ナイロビ)、2010年「レゾナンス共鳴」サントリーミュージアム[天保山](大阪),「『Overallプロジェクトinナイロビ』帰国報告展」AITルーム[代官山] (東京),など多数。
http://yoshinarinishio.net/

下道基行

1978年岡山県生まれ、2001年武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業
日常に潜む創造的な営みを再編集し作品化していくことで身の回りで見過ごされている価値を掘り起こしていくアーティスト。代表的な作品として、2005年に発行された写真集『戦争のかたち』(リトルモア発行)や『日曜画家/Sunday Painter』など、フィールドワークという手法で作品を制作する。2007-2008年Cite International des Arts 滞在 (フランス/パリ)、2010-2011年Tokyo wonder site Aoyama 滞在中 (東京/青山)。近年の主な展覧会に2009年「Air/空」梅香堂(大阪),「第一回 所沢ビエンナーレ美術展『引込線』」 西武鉄道旧所沢車両工場(埼玉)、2010年「RIDER HOUSE」Mac AOMORI(青森)・かじこ(岡山) , 「日曜画家/Sunday Painter」水戸芸術館クリテリオム79(茨城),「TOKYO PHOTO 2010」(東京),「岡山美の回廊」岡山県立美術館(岡山),「共鳴する美術」倉敷市立美術館(岡山),など多数。
http://m-shitamichi.com/

絶滅危惧・風景

2009年度に引き続いて「失われつつあるまちの風景」に焦点をあてたプロジェクトを実施します。今回も作品の舞台となる、新世界、西成(山王・飛田・太子)地域は、都市の中心部にありながら、昔ながらの町並みやコミュニティなど、昭和のたたずまいが残っていますが、建物の老朽化や住民の高齢化などの理由により、この数年で急速に様変わりすることが予想さるエリアです。その失われつつあるまちの風景をアーティストが地元住民と制作プロセスを共有しながら作品化していきます。また、今年度は市民に開かれた新たな美術館の在り方を探る大阪市立近代美術館(仮称)と連携し、心斎橋展示室にて2009年度の参加アーティストの作品とともに展示する予定です。

  • *主催:大阪市
  • *助成:財団法人地域創造/財団法人文化・芸術による福武地域振興財団
  • *協力:新世界町会連合会/新世界市場商業協同組合/通天閣本通商店街/ジャンジャン横丁/豊年食品株式会社/新世界援隊/山王社会福祉協議会/社会福祉法人山王みどり会/山王女性会/山王連合振興町会/飛田連合振興町会/飛田地区商店街連合/飛田新地協同組合/飛田新地料理組合/大阪電気通信大学/他作品制作等に協力いただいた皆様(順不同)
  • *企画・運営:ブレーカープロジェクト実行委員会/(財)大阪城ホール文化振興部
  • *プログラムディレクター:雨森信 *事務局:松尾真由子/的場久実
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