絶滅危惧・風景 - BreakerProject.net

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都市の中心部にありながら昔ながらの町並みや人情、昭和のたたずまいが残るまち。その失われつつあるまちの風景に介入、作品化するプロジェクト。8月からアーティストのリサーチ、制作をスタートし、2011年2月26日より大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室にて展覧会を開催します。

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10/23日(土) アーティストトーク開催

  • 2010/12/03  
  • by 事務局 松尾  
  • category: お知らせ  

talk#01 ゲスト:Wei-liYeh/葉偉立

Wei-Li Yeh & Yu-Hsin Wu / THTP Archive Room B / Series # 17 of 24 / 2006
Wei-Li Yeh & Yu-Hsin Wu / THTP Archive Room B / Series # 17 of 24 / 2006

■日時:2010年10月23日(土) 16時〜18時  
■会場:コーポ北加賀屋 1F
■参加費:300円


2009年度から引き続き「絶滅危惧・風景」と題し、大阪の新世界、西成(山王、太子、飛田)エリアに残る昔ながらの町並みや人のつながりなどに焦点をあてたプロジェクトを実施しているブレーカープロジェクトでは、今後、急速に変わっていってしまうと予想されるまちの風景や生活の営みをもう一度見直し、未来のまちの在り方を考えていく機会をつくっていきたいと考えています。

今回は台湾より写真を主な表現メディアとする葉偉立(Wei-li Yeh)氏を迎て、公開の勉強会を行います。
現在、築40年以上の映画館をアトリエに構え、改装しながら空間自体を作品化しパブリックにオープンするなど、場と深く関わりながら大変興味深い活動を展開中です。こういったアーティストの活動が、周辺にどのような影響を与え変化をもたらすのか、その可能性や課題など、台湾での実践をもとに表現者の立場からお話しいただきます。


■ゲスト略歴:
葉偉立(Wei-liYeh)1971年台湾生まれ、台湾在住。
1982年から2002年までアメリカに滞在、ロードアイランド造形大学ファインアートコースにて写真を学ぶ。2002年に台湾に帰国後、トレジャーヒルズ*に3年ほど滞在し、制作。場所や人との関わりを持ちながら制作を始める。現在、台北より1時間程離れた埔心(桃園県)にて築40年以上たつ映画館をアトリエにかまえ、若い作家や学生などと改装しながら場所自体も作品化している。また“スーパーフライデー”と題し、ゲストを招いた様々なイベントも毎月行う。2010年の台北ビエンナーレの参加作家であり、プレイベントの会場の一つとして、オープン前にオールナイトのイベントを開催するなど、多岐に渡る活動を展開する。

(*トレジャーヒルズ/Treasure Hill:台北市内に残る不法に建てられていった居住地区。取り壊す予定だったところ、台北市文化局により保存が確定、リノベーションされ、2010年10月にアーティストインレジデンスおよびユースホステルとして再オープンしたエリア)


■会場へのアクセス
地下鉄四つ橋線「北加賀屋」4番出口より徒歩5分
 住所:大阪市住之江区北加賀屋5-4-12
 マップ: http://www.remo.or.jp/ja/2008/0101-212.html


■当日は2008年度まちが劇場準備中にてオープンしていた「喫茶マメゲキ」のケーキを準備してお待ちしています。(要別途実費)



■問い合わせ先
Breaker Project 実行委員会
Tel:080-6172-8667
E-mail:info@breakerproject.net
URL:http://breakerproject.net/


主催:大阪市 
助成:財団法人地域創造/財団法人文化・芸術による福武地域振興財団
企画:運営:ブレーカープロジェクト実行委員会/(財)大阪城ホール文化振興部
協力:財団法人石橋財団/NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ [AIT/エイ   
   ト]/サントリー文化財団「人文科学、社会科学に関する研究助成」(「芸術  
   と地域社会—日本と東アジアの比較研究」)/NPO法人remo[記録と表現とメ 
   ディアのための組織]

西尾美也

1982年奈良県生まれ、 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程在籍中
装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目し、市民や学生との協働によるプロジェクトを国内外で展開する。2009年には西尾工作所ナイロビ支部を設け、アフリカでのオルタナティブなアートプロジェクトに着手している。近年の主な展覧会に2008年「日常の喜び」水戸芸術館現代美術センター(茨城)、2009年「コスチューム・イン・プレイ」松本市美術館(松本),「From Laboratory to Project」New Museum Weimar(ドイツ),「越後妻有アートトリエンナーレ2009」(新潟),「ESTUAIRE2009」 Saint-Nazaire(フランス),「Self Select in Nairobi」RaMoMA (ナイロビ)、2010年「レゾナンス共鳴」サントリーミュージアム[天保山](大阪),「『Overallプロジェクトinナイロビ』帰国報告展」AITルーム[代官山] (東京),など多数。
http://yoshinarinishio.net/

下道基行

1978年岡山県生まれ、2001年武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業
日常に潜む創造的な営みを再編集し作品化していくことで身の回りで見過ごされている価値を掘り起こしていくアーティスト。代表的な作品として、2005年に発行された写真集『戦争のかたち』(リトルモア発行)や『日曜画家/Sunday Painter』など、フィールドワークという手法で作品を制作する。2007-2008年Cite International des Arts 滞在 (フランス/パリ)、2010-2011年Tokyo wonder site Aoyama 滞在中 (東京/青山)。近年の主な展覧会に2009年「Air/空」梅香堂(大阪),「第一回 所沢ビエンナーレ美術展『引込線』」 西武鉄道旧所沢車両工場(埼玉)、2010年「RIDER HOUSE」Mac AOMORI(青森)・かじこ(岡山) , 「日曜画家/Sunday Painter」水戸芸術館クリテリオム79(茨城),「TOKYO PHOTO 2010」(東京),「岡山美の回廊」岡山県立美術館(岡山),「共鳴する美術」倉敷市立美術館(岡山),など多数。
http://m-shitamichi.com/

絶滅危惧・風景

2009年度に引き続いて「失われつつあるまちの風景」に焦点をあてたプロジェクトを実施します。今回も作品の舞台となる、新世界、西成(山王・飛田・太子)地域は、都市の中心部にありながら、昔ながらの町並みやコミュニティなど、昭和のたたずまいが残っていますが、建物の老朽化や住民の高齢化などの理由により、この数年で急速に様変わりすることが予想さるエリアです。その失われつつあるまちの風景をアーティストが地元住民と制作プロセスを共有しながら作品化していきます。また、今年度は市民に開かれた新たな美術館の在り方を探る大阪市立近代美術館(仮称)と連携し、心斎橋展示室にて2009年度の参加アーティストの作品とともに展示する予定です。

  • *主催:大阪市
  • *助成:財団法人地域創造/財団法人文化・芸術による福武地域振興財団
  • *協力:新世界町会連合会/新世界市場商業協同組合/通天閣本通商店街/ジャンジャン横丁/豊年食品株式会社/新世界援隊/山王社会福祉協議会/社会福祉法人山王みどり会/山王女性会/山王連合振興町会/飛田連合振興町会/飛田地区商店街連合/飛田新地協同組合/飛田新地料理組合/大阪電気通信大学/他作品制作等に協力いただいた皆様(順不同)
  • *企画・運営:ブレーカープロジェクト実行委員会/(財)大阪城ホール文化振興部
  • *プログラムディレクター:雨森信 *事務局:松尾真由子/的場久実
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