都市の中心部にありながら昔ながらの町並みや人情、昭和のたたずまいが残るまち。その失われつつあるまちの風景に介入、作品化するプロジェクト
レポート:作品展示 「まちかざりの実験:デコポリ」
- 2010/08/20
- category: 事務局レポート
作品展示期間:2010年3月20日(土)~4月29日(祝・木)
身の回りにある日常の素材をみんなで持ち寄り、新しいイメージの飾りをつくる地域実験プログラム「まちかざりの実験:デコポリ」。
2008度の企画 「まちが劇場準備中」のナビゲーター藤浩志によって考案され、ペットボトルやクリーニング屋でもらえるハンガーなどでつくられた作品を商店街や空き地などをつかい実験的に設置されました。
そして昨年、中之島で開催された「水都大阪2009」で藤浩志のプログラム 「かえる工房」内でパワーアップした作品が制作され、今年度再びまちを飾ります。
■「トイザウルス」藤浩志@南海一本線跡地
全国各地で開催されている「かえっこ」から集まってくる壊れたおもちゃの破片を活用してつくられた作品。ここに展示している赤以外にも、青・黄色のトイザウルスが現存します。展示期間後も4月末まで引き続き展示され、通りゆく人々の注目を浴びています。
■「天の川の渡り舟」藤浩志@新開筋商店街
「水都大阪2009」の地域連携事業として、交野市に約1週間滞在し、妙見坂小学校体育館にて制作した作品です。使用したペットボトルは、学校に通う児童や周辺地域のみなさんの協力で集まったものです。
完成した作品は、交野市で毎年開催される「天の川・七夕まつり」で展示をしたあと、「水都大阪2009」会場、そして同年冬に開催した「光のルネサンス」会場をも飾り、本商店街に登場。そしてここから高松へと旅立ちました。
※藤さんのブログでもレポートがアップされています。 その1 その2 その3 その4
■「hung-art」福永宙@新開筋商店街
2008年度「まちが劇場準備中」にて、地域の方からクリーニング屋でもらえる不要になったプラスチックハンガーを集め、山王女性会や大阪市立デザイン研究所の学生とともに制作、同商店街に寄贈して展示が続いている作品です。
今回は、「水都大阪2009」会場にて立体バージョンのものが制作され、今年度も引き続き展示・寄贈することに。
設営時に商店街の方々に挨拶をした時に、みなさん「立派になったね~」などパワーアップした作品を褒めてくださり、前作品が日常に溶け込み、親しみをもっていただいている印象を受けます。
そのようなやり取りから、生活の中に作品があることの豊かさを再確認することができました。
(写真:仲川あい)
カテゴリー
- お知らせ
- 事務局レポート
- スケジュール
- スタッフレポート