絶滅危惧・風景 - BreakerProject.net

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都市の中心部にありながら昔ながらの町並みや人情、昭和のたたずまいが残るまち。その失われつつあるまちの風景に介入、作品化するプロジェクト

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トーチカ公開制作 3月

前回の書き込みからかなり日が経ってしまいましたね。すみません。

今回は3月9・10日に行ったトーチカの2回目の公開制作について書きたいと思います。

この二日間は1月の時と同様に、荷台にパソコンとカメラを積んだリヤカーを引きつつ西成エリアで行いました。両日ともあいにくの雨のため、アーケードのある商店街にルートを変更。

雨にも関わらず地元の方や当日声をかけて参加してもらった方がいたおかげで無事撮影することができました。

雨には降られたけれども、アーケードのある商店街で撮影を行ったせいか、1月の時よりも寒くなかったです。商店街の良さって、こういうところもあるんですね。

ちなみに1月と今回の公開制作では、撮影に参加して頂いた方には甘酒を振舞いました。実はこの甘酒、私を含め女子スタッフが当日に作ったものだったんです。
1月の時には、みんな甘酒を作ったことがなかったので(私は料理も得意ではないですが・・・)、作り方の書いた紙を何度も見ながらなんとか完成させました。(味は好評)
今回はもう甘酒に関してはマスターした私達だったので、さくさくっと作ることができました。今後甘酒に関しては問題なしです。

といったように、トーチカの公開制作は無事終了することができたわけです。参加して頂いた皆様、ありがとうございました。

次回はパラモデルの公開制作について書く予定です。今度はもうちょっと早く更新しますね。お待ちください。では。

的場

トーチカ

2005年ナガタタケシとモンノカヅエによって結成されたクリエイティブユニット。斬新な手法でアートを手がけるほか、音楽PV・映画予告編・企業広告などで、パンチの効いたビジュアル制作を行う。空中に光の絵を描く「PiKA PiKA」は、まちの風景をバックにその地域の人々とのワークショップによって作品を制作する。2006年オタワ国際アニメーション映画祭特別賞、第10回文化庁メディア芸術祭優秀賞、2008年クレルモンフェラン国際短編映画祭Labo部門でグランプリ受賞するなど、国内外で評価を受けている。最近は2008年「金沢アートプラットフォーム」金沢21世紀美術館、「赤坂アートフラワー08」など、展覧会やライブパフォーマンス、ワークショップなど精力的に活動。
http://tochka.jp/

パラモデル(林泰彦+中野裕介)

京都市立芸術大学卒業。2001年に結成。2003年よりユニット名をパラモデルとし、“極楽模型”制作をテーマに、アニメーション・絵画・立体・写真、また既製のおもちゃなども取り込み、様々な表現方法やメディアで作品を制作する。主な展覧会に2005年「paramodelic-graffiti」京都芸術センター、2007年「吉原治良賞記念アートプロジェクト2008入選展」大阪府立現代美術センター、「森としての絵画」 岡崎美術館、「美麗新世界:当代日本視覚文化」、2008年「KITA!! Japanese Artists Meet Indonesia!!」 Selasar Sunaryo Art Space、「アートで架け橋」大山崎山荘美術館など。平成20年度「咲くやこの花賞」受賞。

デコポリ[まちかざりの実験]

身の回りにある日常の素材をみんなで持ち寄り、新しいイメージの飾りをつくる地域実験プログラム。飾りを意味するデコレーションの「デコ」と、工芸を意味するポリテクニック、ポリエチレンなどのポリ素材の「ポリ」を掛け合わせて作られた造語。2008年度企画「まちが劇場準備中」のナビゲーターであった藤浩志によって考案され、ペットボトルやハンガーなどでつくられた作品を商店街や空き地などに実験的に設置。そして2009年度企画「絶滅危惧・風景」では、「水都大阪2009」内にオープンしていた「かえる工房」において制作された作品がまちを飾り、年々進化を遂げているプログラムである。

絶滅危惧・風景

2009年度は、「失われつつあるまちの風景」を作品化するプロジェクト「絶滅危惧・風景」を実施します。今回も活動エリア、作品の舞台となる新世界、西成(山王・飛田・太子)は、都市の中心部にありながら、近年の再開発からは抜け落ち、昔ながらの町並みや人情、昭和のたたずまいが残っています。しかし、老朽化や高齢化などの理由で、この数年で様変わりしてしまうことが予想されます。その失われつつあるまちの風景をアーティストが写真や映像で作品化していくことで、人間の営みについて再考しようというものです。

公開制作を実施することで、地元住民など参加者とプロセスを共有し、完成した作品をこのエリアの各所にて展示、地域に還元していきます。

  • *協力:大阪電気通信大学/新世界町会連合会/新世界市場商業協同組合/通天閣本通商店街/ジャンジャン横丁/通天閣観光株式会社/豊年食品株式会社/新世界援隊/山王社会福祉協議会/山王女性会/山王連合振興町会/飛田連合振興町会/飛田地区商店街連合/飛田新地協同組合/飛田新地料理組合/他撮影にご協力 いただいた店舗・個人の皆さま(順不同)
  • *主催:大阪市
  • *助成:財団法人 文化・芸術による福武地域振興財団
  • *企画・運営:ブレーカープロジェクト実行委員会/(財)大阪城ホール文化振興部
  • *プログラムディレクター:雨森信 *事務局:黒飛忠紀/松尾真由子/柳本牧紀
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