“アー”ツクール つれズレなるまま - BreakerProject.net

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地域に根ざした作品、活動、しくみを生み出すアートプロジェクトの実験
「まちが劇場準備中」

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レポート:プロジェクト拠点MaMeGeKi引っ越し

img09040010_1 img09040010_2 img09040010_3 img09040010_4 1月30・31日

いよいよプロジェクト拠点MaMeGeKiの引っ越しです。
9月から翌年の1月までの5ヶ月間、プロジェクト拠点として事務局の仕事場だけでなく、メンバーのミーティングスペース、アトリエ、宿泊場所として機能しました。
11月からはカフェがオープンし、関係者だけでなく地元の方にも足を運んでいただけました。

特に、市場の方々には大変お世話になりました。
準備段階から温かく見守ってくださり、何かとご協力をいただきました。
そして、準備に追われ食事の時間もままならない時でも、いつでもすぐに安くて美味しい食べ物を買えることは、本当に助かりました。毎日美味しいものに囲まれて、幸せな日々でした。

市場の中に拠点があるということは、まちで活動を進めるうえでとても重要なポイントであったと思います。
市場の方々と顔を合わせ、挨拶を交わし、今までよりも共有した時間を多くとれたこと、言葉ではなかなか説明しにくいアート・プロジェクトの活動にとって、少し踏み込んだ地元の方との関わりができたのではないかと思います。
振り返れば、まだまだ至らない点もあり、名残惜しい気持ちもありますが、ひとまず無事この日を迎えられたことを喜びたいと思います。



写真:18日ミーティング時に事務局だけでは運べないロッカーの片づけを行いました。

藤 浩志

アートの概念を美術史の中に位置づけるのではなく、「社会的に価値を認められていない存在(意識)を特別な存在として立ち上げるテクノロジー」として捉え、「地域資源、適正技術、協力関係」を活用した提案(デモンストレーション)型の表現活動を試みる。地域社会における対話と実験の現場をデモンストレーションという手法で立ち上げ、そこから発生するイメージの連鎖を重要視する。
http://www.geco.jp/
long interview [log-osaka]

まちが劇場準備中

2008年度は、ナビゲーターに美術家・藤浩志を迎え「地域に根ざした作品、活動を生み出す」ための実験として、約半年かけて新世界、西成周辺のフィールドワークを行います。そこから様々な「ズレ」を発見しつつ、対話を重ねることで立ち上がってきたプロジェクトを、まちを舞台に展開します。「まちを劇場にみたててシーンをつくっていく」また「日常の面白さをシーンとして再発見していく」そして、このプロジェクトはイベントではなく、「次につながっていくプロセス」ということで、タイトルは「まちが劇場準備中」。

  • *協力:(財)西成区コミュニティ協会/大阪市立デザイン教育研究所/大阪芸術大学教職員組/新世界町会連合会/新世界市場商業協同組合/通天閣本通商店街/ジャンジャン横丁/山王社会福祉協議会/山王女性会/山王連合振興町会/飛田連合振興町会/飛田地区商店街連合/飛田新地協同組合/飛田新地料理組合/通天閣観光株式会社/豊年食品株式会社(順不同)
  • *主催:ブレーカープロジェクト実行委員会/大阪市
  • *助成:(財)地域創造
  • *企画:雨森信
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