地域に根ざした作品、活動、しくみを生み出すアートプロジェクトの実験 「まちが劇場準備中」
レポート:年が明け、搬出作業
- 2009/04/03
- category: 事務局レポート
2009年1月6日
12月21日でもって無事終了した『まちが劇場準備中』
会期後も商店街や市場では、作品展示を続行していました。
※ 藤さんのブログ でもレポートがアップされています
そしてこの日、動物園前一番街、二番街商店街、西成区民センター、新世界市場での搬出作業を行いました。
新世界市場に展示していた『デコポリ作品:シャンデリー』(写真1)は、元々この場所にあったかのようにしっくりとアーケードの照明にはまっていたので、市場の方からも「作品無くなったら淋しいなぁ。このまま展示しておいてほしい」と声があがったほど。
ただ、長期展示を見越して制作したものでもなかったので、耐久性の問題など市場の方々と話し合った結果、今回は取り外すことになりました。
作品が残せなかったのは残念ですが、市場の方からそのような声があがったことは喜ばしい限りです。
アーケードの照明までは約6メートルほどあるので、作業はローリングタワーという足場を使って行います。(写真2・3)
1月13日
この日は、新開筋商店街で展示していた『デコポリ作品:hung-art(ハンガート)』の搬出作業。
制作者の福永さんと作業を始めようとすると、市場の方が声をかけてこられ、「できれば作品を残してもらえないか?商店街の役員会でも意見を出し、承諾を得ている」とのこと。
これからの作品のメンテナンスも含め商店街の方々で行ってくださるとのことでしたので、急遽搬出作業は中止し、寄贈の方向で話を進めることになりました。
また、西成区民センターでも『hung-art(ハンガート)』作品を寄贈することになりました。
『hung-art(ハンガート)』は、身近に存在するハンガーを使い、一見ハンガーには見えないほどの装飾的な幾何学模様を描いていることから、地元の方からも反響の大きかった作品。
このようにしてまちに作品が残っていくことは、イベントではなく、「次につながっていくプロセス」として進めてきた今年度プロジェクトにとって、嬉しい結果となりました。
撮影者:仲川あい(写真1・4)
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