“アー”ツクール つれズレなるまま - BreakerProject.net

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地域に根ざした作品、活動、しくみを生み出すアートプロジェクトの実験
「まちが劇場準備中」

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レポート:年が明け、搬出作業

写真1 写真2 写真3 写真4 2009年1月6日

12月21日でもって無事終了した『まちが劇場準備中』
会期後も商店街や市場では、作品展示を続行していました。
藤さんのブログ でもレポートがアップされています

そしてこの日、動物園前一番街、二番街商店街、西成区民センター、新世界市場での搬出作業を行いました。

新世界市場に展示していた『デコポリ作品:シャンデリー』(写真1)は、元々この場所にあったかのようにしっくりとアーケードの照明にはまっていたので、市場の方からも「作品無くなったら淋しいなぁ。このまま展示しておいてほしい」と声があがったほど。

ただ、長期展示を見越して制作したものでもなかったので、耐久性の問題など市場の方々と話し合った結果、今回は取り外すことになりました。
作品が残せなかったのは残念ですが、市場の方からそのような声があがったことは喜ばしい限りです。

アーケードの照明までは約6メートルほどあるので、作業はローリングタワーという足場を使って行います。(写真2・3)




1月13日

この日は、新開筋商店街で展示していた『デコポリ作品:hung-art(ハンガート)』の搬出作業。
制作者の福永さんと作業を始めようとすると、市場の方が声をかけてこられ、「できれば作品を残してもらえないか?商店街の役員会でも意見を出し、承諾を得ている」とのこと。
これからの作品のメンテナンスも含め商店街の方々で行ってくださるとのことでしたので、急遽搬出作業は中止し、寄贈の方向で話を進めることになりました。

また、西成区民センターでも『hung-art(ハンガート)』作品を寄贈することになりました。

『hung-art(ハンガート)』は、身近に存在するハンガーを使い、一見ハンガーには見えないほどの装飾的な幾何学模様を描いていることから、地元の方からも反響の大きかった作品。
このようにしてまちに作品が残っていくことは、イベントではなく、「次につながっていくプロセス」として進めてきた今年度プロジェクトにとって、嬉しい結果となりました。


撮影者:仲川あい(写真1・4)

藤 浩志

アートの概念を美術史の中に位置づけるのではなく、「社会的に価値を認められていない存在(意識)を特別な存在として立ち上げるテクノロジー」として捉え、「地域資源、適正技術、協力関係」を活用した提案(デモンストレーション)型の表現活動を試みる。地域社会における対話と実験の現場をデモンストレーションという手法で立ち上げ、そこから発生するイメージの連鎖を重要視する。
http://www.geco.jp/
long interview [log-osaka]

まちが劇場準備中

2008年度は、ナビゲーターに美術家・藤浩志を迎え「地域に根ざした作品、活動を生み出す」ための実験として、約半年かけて新世界、西成周辺のフィールドワークを行います。そこから様々な「ズレ」を発見しつつ、対話を重ねることで立ち上がってきたプロジェクトを、まちを舞台に展開します。「まちを劇場にみたててシーンをつくっていく」また「日常の面白さをシーンとして再発見していく」そして、このプロジェクトはイベントではなく、「次につながっていくプロセス」ということで、タイトルは「まちが劇場準備中」。

  • *協力:(財)西成区コミュニティ協会/大阪市立デザイン教育研究所/大阪芸術大学教職員組/新世界町会連合会/新世界市場商業協同組合/通天閣本通商店街/ジャンジャン横丁/山王社会福祉協議会/山王女性会/山王連合振興町会/飛田連合振興町会/飛田地区商店街連合/飛田新地協同組合/飛田新地料理組合/通天閣観光株式会社/豊年食品株式会社(順不同)
  • *主催:ブレーカープロジェクト実行委員会/大阪市
  • *助成:(財)地域創造
  • *企画:雨森信
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